清潭洞アリス 毒舌感想

takakoです。

BS TBSで放映されていた「清潭洞アリス」。最初の方はパク・シフのコミカルな演技に思いっきり笑わせてもらったのですが、すべてがばれた辺りからの展開は全然楽しめず。ネタばれあるので、ご注意を。

友人が面白い、パク・シフいいと言っていたので見始めたのですが、確かに「清潭洞アリス」のパク・シフは、「家門の栄光」より壊れてて、おお、これは面白いかもと。あの事件を起こさなければ、韓国でのドラマにも出演できてもっと活動できたのに・・・と思ったのは、私だけではないはず。韓国に行った時に事件のことを現地の人に聞いたのですが、やはり事件内容が内容だけに、国内での評判はがたおちとか。

とはいっても、スンジョが壊れるというか、慌てふためいて友人のドンウク役のパク・クァンヒョンに見せるちょっとしたしぐさが、とにかくかわいかったのは確か。30才過ぎた男性で、どちらかと言うとクールな役が多いパク・シフが演じていると考えると、なかなかよく頑張ったという感じがします。

一方、セギョン役のグニョンちゃんは、ドレッシーな洋服が本当に似合わなすぎて、びっくり！服はまだいいのですが、髪をアップにすると、せっかくのかわいい顔が台無し。逆に、ユンジュ役のソ・イヒョンは、ドレッシーな服がぴったり。顔立ちだけで、こんなにも服装の雰囲気が変わるという典型を見せられた感じです。それよりも、どう頑張っても年齢差がありありにしか見えない二人が、同級生という設定は、かなーり無理があるとは思いましたが・・・。この年齢設定は、韓国ドラマの七不思議以外としか思えません。場合によっては、ドラマをぶちこわしていることありますから。

肝心のストーリーは、最初に書いたとおり、セギョンがスンジョを騙していたことが明らかになった時点から、つまらなくなりました。それまではパク・シフ演じるスンジョのコミカルな演技で楽しませてくれていたのが、シリアスになってしまい、コメディ要素ゼロ。もちろんコメディゼロでもぐいぐい引っ張ってくれるストーリーがあれば違ったのですが、単調すぎて退屈以外の何物でもない。おまけに、ラストシーンに至っては、スンジョは他人の会社のロビーで、セギョンにあれだけ長くいろいろ話し、抱きつき、キスをしても、ロビーにいる他の人たちは誰も見てないという不思議さ。突っ込みどころ満載で、無理矢理終わらせようとしているという感じで、残念。

ふと、「不思議の国のアリス」の結末って意外と覚えていないのと同様、「清潭洞アリス」も途中までで十分というメッセージでもあったのか？と勘ぐってしまいたくなるような結末。ある意味、10年以上経過しても、最終回のシーンが今でも鮮明に残っている「ごめん、愛している」、「バリの出来事」、「パリの恋人」ってすごい作品なのかもしれないと、思わずにはいられなくなりました。

■キャスト
パク・シフ（チャ・スンジョ役）
ムン・グニョン（ハン・セギョン役）
ソ・イヒョン（ソ・ユンジュ役）
キム・ジソク（タミー・ホン役）
ナムグン・ミン（ソ・インチャン役）