takakoです。
BS12 トゥエルビで放映されていた「私だけに見える探偵」。予告で「トッケビ」の二番煎じ?と勝手に思い込んでしまいましたが、全然違いました。ネタばれあるので、ご注意を。
過去に見たチェ・ダニエルのドラマは、正直記憶にあまり残っていない(タイトル一覧見れば、ああって感じのレベル)のですが、「私だけに見える探偵」は内容が内容だけに、何年経っても覚えていること間違いなし。ほら、誰がどう考えても、イ・ジア演じたソンウ・ヘは強烈な役。何しろ、連続殺人犯が、霊!?おまけに、チェ・ダニエル演じるイ・ダイルも、早々に殺されますし。
正直、主人公が早々に殺されてしまう(正確には意識不明で入院中)パターンなんて、なかなかないので、衝撃っちゃ衝撃。おまけに、幽体離脱して、ヒロインのヨウルにだけはダイルが見えるという、なんともありえなさすぎる話。でも、これがいい。そう、ドラマに中途半端に現実感求めてつまらなくなった日本のドラマを考えると、これぐらい非現実的な方が割り切れて、私的にはあり。
そして、何よりもイ・ジアの演技が怖くて、怖くて・・・(笑)。「私はチャン・ボリ!」のイ・ユリとは違う怖さなんです、これ。イ・ユリは怒鳴ってキチガイみたいになった怖さだったのですが、イ・ジアはぞくっと背筋が凍るような怖さ。イ・ジアって何だか微妙な立ち位置のように思っていたのですが、いやはやとんでもない。韓国の女優さんの層の厚さを思い知りました。
で、肝心のストーリーは、邦題の「私だけに見える探偵」がよく表しているかと。原題は「今日の探偵」ですが、邦題の方がよくない?と本気で思いましたから。それくらい「私だけに見える探偵」というタイトルから、ダイルとヨウルの関係が見えます。もちろんメイン二人だけで進むわけではなく、ダイルの同僚で探偵事務所の所長ハン・サンソプ、刑事のパク・ジョンテ、元巫女で監察医のキル・チェウォンが一緒になって、謎の女ソンウ・ヘを追いかけるというもの。ただ、ダイルの姿が見えるのはヨウルだけなんですけどねぇ~。あれ、ストーリー書いたら1行で終わっちゃいましたが、伏線が多すぎて、実際には毎回本当にハラハラ・ドキドキさせられます。さらにいうと、ソンウ・ヘが無差別殺人をしていたのか?という理由を知ると、ちょっとだけ可愛そうでもあります。10代から意識不明で入院中なので、体は大人でも、心は子供ですから。
「私だけに見える探偵」は霊の話なので現実的ではありませんが、幼い頃の家庭環境(?)が心の形成に大きく影響するんだよなぁ~ということを改めて考えさせられました。ちなみに、最終回はダイルが奇跡的に意識を取り戻すと予想していたら、えっ、そうくるの?という大どんでん返しをくらいました。サスペンスとちょっと違う切なさが折り混ざった新しいジャンルでした。
■キャスト
チェ・ダニエル(イ・ダイル役)
パク・ウンビン(チョン・ヨウル役)
イ・ジア(ソンウ・ヘ役)
キム・ウォンヘ(ハン・サンソプ役)
イ・ジェギュン(パク・ジョンテ役)
イ・ジュヨン(キル・チェウォン役)
シン・ジェハ(キム・ギョル役)