貴婦人 毒舌感想

takakoです。

BS11で放映されていた「貴婦人」。視聴率もそれほど高かった作品でもなければ、全体通して何かを伝えようとしている作品とも思えなかったのですが、意外と私は好きでした。ネタバレあるので、ご注意を。

酒に酔った過ちで、ヨンミンの子供を妊娠してしまったシネ。最初は堕ろそうとしたにも関わらず、生んで育てる決心をしてからは、シネは好きでもないヨンミンに結婚を迫り、ヨンミン父も味方につけ、結婚。その結婚までの過程で、ヨンミンが何度もシネから逃げようとするので、シネはヨンミンとの結婚を諦め、一人逃亡。すると、ヨンミンがシネを探し出し、シネが言い寄られているのを目撃すると、自分は夫だと言い放つシーンがあり、もしかしてヨンミンはシネのこと好き？と思わせるのですが、結局、結婚式当日もシネとは一緒に過ごさないありさま。うーん、完全に勘違いだったのかなぁ～と思ったのですが、これが一転。

シネ以外の家族が乗った飛行機が墜落し、全員死亡と思いきや、ヨンミン母、ヨンミンは無事に生還します。ただ、ヨンミンは韓国ドラマお決まりの記憶喪失になって戻ってくるというパターン。で、ヨンミンは自分の名前すら覚えていないのに、シネに対しては、心がシネを求めていると言いだし・・・。

そう、ヨンミンとシネは結婚してからも、子供の父と母という関係で、傍からは完全に冷め切った夫婦だったのに、ヨンミンの心は違っていたんですよねぇ～。その証拠に、飛行機事故の前にシネのために用意していたプレゼントに、夫として頑張るというメモを入れてたんで。

そんなヨンミンの姿を見ていて、何だか「貴婦人」というドラマ好きになっちゃいました（笑）。というより、冷静にドラマの前半を振り返れば、ヨンミンが素直に自分の気持ちを表現できないのも理解できなくはない。何しろ、シネが好きだったのは従兄弟のジョンミン。それはヨンミンも知っていて、シネがヨンミンに結婚を迫ったのは、子供に父親を与えたかったからだけ。何しろ、ヨンミンに結婚を迫っても、シネはジョンミンとの最後の思い出を作りたいと頼み込み、デートまがいのことをしてましたから。もちろん、ジョンミンにはミナという彼女がいたから、シネは片思いだったんですけどね。そんなシネを見てたから、本気で嫌っていた訳でもないシネのことを、ヨンミンは素直には受け入れられなかったのかなぁ～と邪推。

こういう私の妄想がドラマを勝手に面白い作品に変化させ、シネに気持ちをわかってもらえないヨンミンかわいそうだと肩入れを始め・・・。まぁ、危険、危険。記憶喪失になって戻ってきたヨンミンが、シネが離婚しようとするのを必死で引き留めるために、あの手この手を尽くしてるんですから！

妄想勝利！！！

「貴婦人」は完全に私が頭の中に描いたサイドストーリーが圧巻。その結果、「星も月もあなたへ」ではソ・ジヘ好きだったのに、「貴婦人」では気に入らない女に成り下がりました（おぃ）。というより、「貴婦人」みたいな前髪あげておだんご頭より、ショートボブのソ・ジヘの方が好みだったというのがありますが！

そして、ミナ役のパク・ジョンアは身勝手な金持ち女にしか映らなかったのですが、最終回で放った「自分の周りにある幸せをつかんだ方が良い」というシネへのアドバイスだけは○。あれだけシネを見下していたのに、ミナも成長したなぁ～という一言で終わったのが良かったです。

■キャスト
ソ・ジヘ（ユン・シネ役）
ヒョン・ウソン（ハン・ジョンミン役）
パク・ジョンア（イ・ミナ役）
チョン・ソンウン（パク・ヨンミン役）