私の心は花の雨 毒舌感想

takakoです。

BS朝日で放映されていた「私の心は花の雨」。第2の男にスポットライトが当たった珍しい作品。ネタばれあるので、ご注意を。

戦時中、避難命令が発動されたことで、スンジェとヨニはソウルからスンジェの実家に向かっていたのですが、イルランと遭遇。イルランは、お腹の子の父親であるスチャンが通っていた病院の医師であったスンジェ、看護師のヨニと面識があったことで、スンジェの車に乗せてもらうことになります。ただ、途中で爆撃にあい、スンジェは死亡、ヨ二も瀕死の状態。最初は自分に手をさしのばしてくれたスンジェとヨ二を助けようとしたのですが、生き延びるため、二人を残し一人で避難します。その後、せめてもの償いと、スンジェが亡くなったことを伝えようとスンジェ実家を探しあてたとところ、スンジェ母がイルランをヨニと勘違い。最初は人違いだと否定しようとしたイルランだったのですが、スンジェ家で生まれたヘジュに何不自由ない生活を送らせるため、死んだヨ二の代わりに、自分がヨニとして生きることを決心。ですが、ヨ二はイルランと同じく女の子を出産し、スンジェ実家を探していたのです。イルランは、ヨ二がスンジェ母に会えないように、ヨ二の子供を連れ去り、捨てます。その後、ヨ二の娘はギテクに拾われコンニムとして成長します。

それから20年が経過。コンニムは父ギテクから愛情いっぱい受け元気に成長。母チュンシムからは兄と差別を受けていますが、まったくめげません。もちろん、チュンシムもコンニムの優しさは理解しているのですが、何かあるとついついコンニムに当たってしまいます。やっぱり実の母親じゃないから仕方ないのかなぁ~と思っていたのですが、チュンシムがコンニムに冷たいのは、ドラマの前半部分のみ。途中からはコンニムのために戦う母親になっていきます。

何しろ、「私の心は花の雨」は、他のドラマにあるような

育ての母=意地悪
イケメン御曹司とハッピーエンド

という図式を見事に壊してくれるんで。

そして、ドラマ自体は20年後がメインになることで、親から引き継いだ悪縁が、

スンジェとヨ二の実娘コンニム
スチャンとイルランの娘ヘジュ
スチャンと正妻の息子ガンウク
幼いガンウクを引き取ったミンギの息子ミノ

の4人の子供たちの運命にまで関わってきます。

まぁ、ストーリーは最初の段階で何となく想像がついた通り、本当はお金持ちのお嬢様として育つはずだったコンニムが、入れ替わったヘジュに貶められていきます。正確には、最初の頃はへジュも素直でまっすぐだったんですよねぇ~。でもでも、片思いしていたミノがコンニムと付き合っていることを知ってから豹変。コンニムからミノを奪うために、ミノ両親まで巻き込み、コンニムに嫌がらせをしていきます。

結局、コンニム父が連帯保証人になったサラ金の経営者がミノ父だと知り、コンニムはミノと別れるんですけど。同じく、コンニムに思いを寄せていたガンウクが取り立てにコンニム家に来たことで、コンニムはガンウクまで拒むように。

でもでも、ガンウクはコンニムに振り向いてもらうため、裏でコンニム父を助けていたのです。そんなガンウクにコンニムも心を開き始め、ガンウクもまた、コンニムのため、サラ金の取り立てから足を洗うことを決心。ただ、その引き換えに受けたミノ父の最後の仕事のことで、ガンウクは警察に追われる身に。ミノとコンニムがガンウクを匿っていたことで、ヘジュが二人がよりを戻したと勘違い。一度は誤解を解くのですが、二人が一緒にいることに我慢ができなくなり、最後はガンウクをミノ父に引き渡すのです。それどころか、ヘジュはガンウクを警察から釈放させる条件をミノ父と画策。結局、ミノはヘジュと婚約することになります。

この時点ですでに話はてんこ盛りなんですが、ヘジュはコンニムを追い込むため、陰謀を画策。陰謀によってコンニム父は借金を背負わされるのですが、その返済をするために、ガンウクが遠洋漁業に。一方、ミノの方もヘジュと婚約だけして、留学してしまいます。同じく、実母ヨニもまたヘジュ母イルランとスチャンの陰謀で、20年ぶりに再会した偽物の娘殺害容疑で刑務所に。

それから月日がたち、ヨ二、ガンウク、ミノは、同じ町に戻ってきてから第2幕スタート。ヨニは、刑務所で出会った権力者の力を借りながら、自分を罠にはめたスチャンとイルランへの復讐に邁進。普段は今までと同じ野暮ったいままなのですが、復讐をするための企てを行っているときは、お決まりのメイクばっちり、服装ピシッ。ただ、スチャンとイルランはヨ二より上手で、結局ヨ二は復讐できずに終了。

一方、ガンウクはコンニム家に下宿として暮らしはじめ、家族として受け入れられ幸せな日々を送っていたのですが、コンニム家の敵であるスチャンの息子であることが発覚。結局、ガンウクはコンニム家を出ることに。幸い、遠洋漁業で知り合ったコンニム実父スンジェと再会し、秘書として働き始めます。

ミノは遠目からガンウクとコンニムの幸せそうな姿を眺めつつ、相変わらずヘジュには冷たい態度をとり続け・・・。まあ、ヘジュの場合は自業自得なので仕方がないんですけどねぇ~。

とはいっても、ヨニになりすましていたイルランの天下は、スンジェが見つかっても変わらず。何しろ、スンジェは記憶喪失!ですから。おまけに、20年も父なしで育ったということで、スンジェはヘジュの行動がおかしくても、最後はヘジュの言葉を信じてしまうのです。

ただ、言動にほころびが見え始めたイルランに、スンジェ母が気づいてしまいます。そして、イルランが偽物であると知ったのもつかの間、スンジェ母は亡くなってしまいます。それをいいことに、スチャンとイルランは財産横取り計画を立てるのですが、やっぱり悪は成敗されるという韓国ドラマの鉄則は、「私の心は花の雨」でももちろん当てはまります。そう、スンジェが記憶を取り戻すのです。

正直、すべてが解決するのが、最終回の半分くらいの時間。すれ違いで会えない、気づかないパターンは韓国ドラマではあるあるですが、どんだけ長く引き伸ばすねん!というくらいの引き伸ばしドラマでした。

とはいっても、ヒロインとの三角関係で、御曹司ではない第2の男が選ばれ結婚というパターンは珍しく、おおって感じでした。いつも第2の男がかわいそうだと思っていた私には、ぴったり。長年の恨み(?)というか希望がかなった作品ともいえます。

■キャスト
ナ・ヘリョン BESTie(チョン・コンニム役)
イ・チャンウク(イ・ガンウク役)
チョン・イヨン(ミン・へジュ役)
チ・ウンソン(パク・ソノ役)

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