愛してる、泣かないで毒舌感想

takakoです。

BS日テレで放映されていた「愛してる、泣かないで」。2008年のドラマですが、下手なマクチャンドラマより悪女怖いです（笑）。ネタばれだらけなので、ご注意を。

勤めていた出版社が倒産し、ミスはフリーランスとしてインタビューの記事を書くことに。そのインタビュー相手は、有名な建築家のハン・ヨンミン。実は、二人はデパートでひと悶着あった仲。ミスに否があったにもかかわらず、ミスは男友達のヒョヌにヨンミンの悪口を言うわ、ヨンミンの会社で本人に怒鳴るわと、犬猿状態。そんな二人に転機が訪れるのは、ヨンミンの前に現れた元カノとの息子ジュン。ヨンミンは自分に子供がいたと知らなかったのですが、元カノがアメリカからジュンを連れてきて、育ててほしいと。そんな仲、ミスとミスの姪っ子たちがヨンミン祖父とジュンと親しくなったことで、自然とミスはヨンミンと関わり始めます。

一方、ヨンミンの婚約者で大学の理事長の娘ソヨンは、ジュンの存在を受け入れることができません。ヨンミンが一歩譲ってジュンは叔母たちが育てることで決着がつきそうだったのに、戸籍には入れたくないと拒んだことで、ヨンミンはソヨンとの婚約を白紙に戻します。そこに、ミスが登場。婚約破棄になったヨンミンに、ミスが告白し、自分のことを考えてほしいと。ミスの行動力もすごいですが、ヨンミンがジュンのことで苦しんでいた時に話を聞いて一緒にいてあげたのはミスだったので、ヨンミンはミスを受け入れることに。これでちゃんちゃんと終わるかと思いきや、ソヨンの妊娠発覚。元カノ二人も妊娠させたヨンミンもすごいなぁ～とは思いますが、ヨンミンはもうソヨンには戻らないときっぱりと告げるのです。てっきりヨンミンってソヨンの家柄目当てだと思っていたんですが、別れたときの苦悩っぷりと、妊娠の話を聞いても揺るがなかったところを見ると、本気でソヨンを好きだったし、好きだった反動で、愛想がついたんだなぁ～と。

もちろん、これで簡単に引き下がるソヨンではなく、流産をミスのせいにして、ヨンミンとミスの交際反対をヨンミン叔母に煽る、煽る。幸い、ソヨンが中絶しようとしていたことが発覚し、その後もごたごた揉めながらも、ヨンミンとミスは結婚へGO！という状態だったのに、まさかまさかの婚約解消。ヨンミン叔父とミス叔母（実母）が不倫していたんです。両家の顔合わせにミス叔母が出席していれば防げたんですが・・・。それでも、二人は結婚を押し切ろうとしていたところ、ヨンミン叔母が自殺未遂。反対を押し切って結婚しても、ミスだけが苦しむことになると、ヨンミンはミスをヒョヌに託して別れます。

そう、ヨンミンはヒョヌの気持ちを知っていたのです。ミスはヒョヌを友人としてしか見ていなかったのに、ヒョヌは最近になってミスを女性として意識し始め・・・。残念ながら、その時点でミスの心にはヨンミンがいてっていう、これまた微妙な状態に。その上、ミスがヨンミンと結婚することが決まり、ヒョヌは、親の勧めでお見合い。ただ、ミスの婚約解消を知り、自分の婚約式も留学も取りやめるという始末。そんなヒョヌにミスはこれ以上自分を苦しめるなと言うのですが、ヒョヌが交通事故で生死をさまよう羽目に。それも、ヒョヌが「生まれ変わったら恋人同士になろう」と電話で言った直後に。結局、ヒョヌは目覚め、な、なんと、ヒョヌとミスは結婚します。

やっとハッピーエンドかと思いきや、「愛してる、泣かないで」はそうはいかない。パリから帰国したソヨンが、ヒョヌとミスを妨害し始めるのです。そう、ヨンミンがミスと結婚していないと知り、ソヨンはヨンミンに復縁を申し出ます。ですが、ヨンミンにあっさり断られ、その腹いせをミスにし始めるのです。ソヨンから、あることないこと吹き込まれたヒョヌ母は、日に日にミスへの嫁いびりがひどくなっていきます。ソヨンの話の一部は誤解だとわかっても、元々気に入らなかったミスへの仕打ちはエスカレート。虫けらのように扱われたミスは、離婚を決意します。なかなか折れなかったヒョヌも、最後には同意。

「愛してる、泣かないで」見ている間、ミスかわいそう過ぎない？と思ったのは、私だけではないはず。ヨンミン叔母にも、ヒョヌ母にも受けいれられず、いつも泣いてばかり。ドラマの前半の明るくて元気だったミスが、後半にいくにつれ、かわいそうで、かわいそうで。ヨンミンの場合、ミスが告白して始まったので我慢するのはわかりますが、ヒョヌの場合は、ヒョヌの片思いから始まってるんで、あんなにいびられるのってどうよ？と。

そして、私が下手なマクチャンドラマより怖いと思ったのは、ソヨンの嫌がらせ。人殺しとか、産業スパイに仕立てて警察沙汰とかいうのはないのですが、言葉だけで相手を操る方が、寒気がするような怖さを感じたんです。小出しにヒョヌ母に暴露していくってのが怖さを助長するなぁ～と。ただ、最後の最後で、ソヨンは本気でヨンミンが好きだったということがわかります。そう、ヨンミンが車の中で一人で泣いている姿を見て、ソヨンはヨンミンを手放すんです。それどころか、ソヨンは自分の行動を周りにきちんと謝るんで。それにしても、ラストシーンの続きがすごい気になります。雨に打たれているミスに、ヨンミンが傘をさしてあげた後が！