復讐の女神 毒舌感想

takakoです。

BS12 トゥエルビで放映されていた「復讐の女神」。タイトルでマクチャンドラマと勘違いしてしまいましたが、原題は「ミス・マ」でミステリー!ネタばれあるので、ご注意を。

アガサ・クリスティの「ミス・マープル」をドラマ化した作品なのに、なぜか邦題は「復讐の女神」。原題のサブタイトルが「復讐の女神」とはいえ、邦題を「復讐の女神」にしたら、マクチャンドラマが苦手な人を取りこぼすのでは?と。なぜなら、アガサ・クリスティの原作をベースにしているだけあって、犯人その人?みたいな感じで、ミステリーとしては楽しめたんで。まぁ、宣伝で騙されたドラマや映画もかなりあるので、あえて煽らないというパターンもあってもいいかもしれませんが。

とはいっても、ストーリーについては、よくできています。カットされている部分もあるので、話のつながりが?の部分もありますけど。大体、第1話からぐいぐい引き込まれるスピーディーな展開が繰り広げられます。何しろ、いきなり娘殺しの犯人に仕立てられたミス・マが、服役9年目にして真犯人を捜すために脱獄するところが第1話。なぜ9年?という疑問は後々解明されますが、脱獄方法も知能犯。それどころか、密航船で逃亡したという筋書きになっている。実際は、そっくりさんの推理作家であるマ・ジウォンとしてムジゲ町で生活してるんですけどねぇ~。というより、どうやってこんなにそっくりな人を見つけたの?という疑問の答はありませんので、もやもやは残ります。

そして、「復讐の女神」がよくできていると思ったもう一つの理由は、全話を真犯人捜しに使っていない点。ミス・マがマ・ジウォンとして住んでいるムジゲ町で起きた殺人事件を解決していく過程で、娘を殺した真犯人に近づくという手法が取られているのです。そう、点と点がつながって、大きな輪になるみたいな。正確には、真犯人が過去の事件について何かしらの糸口を知った人たちを、口封じのために殺していくから、つながっているだけなんですが(おぃ)。とはいっても、偽物なのに鋭い推理力をはっきするミス・マの能力にはあっぱれ。そのせいで、本物のマ・ジウォンに犯人捜しゲームを持ちかけられちゃうんですけどねぇ~(遠い目)。

ただ、過程過程に挟まれいてる事件の解決などは面白かったのに、なぜその人が犯人?というのが解せない。権力とお金に目がくらんで・・・というのもわかりますが、最後の最後まで、チャン・チョルミンと犯人の関係がいまいちわからず。内縁関係にも見えましたが、最後まで見ると、単にお互いを利用しているだけのような感じで。そんな弱い関係なのに、実の娘を使った誘拐を企てるんかい!?と。そう、途中までは面白かったに、ラストの銃撃戦は拍子抜け。さらに、チョン刑事を演じたイ・ハユルの立ち位置も微妙っちゃ微妙。何かこの人裏あるのでは?と匂わせた割には、大したことがない。その辺りが雑っちゃ雑で残念でした。

「復讐の女神」はタイトルの復讐という単語を忘れ、ミステリードラマとして見るなら十分楽しめます。ただ、犯人がわかっても、謎が残ったままの部分もそこそこあり、見終わった後はもやもやが残るので、注意が必要です(おぃ)。

■キャスト
キム・ユンジン(ミス・マ/マ・ジウォン役)
チョン・ウンイン(ハン・テギュ役)
コ・ソンヒ(ソ・ウンジ役)
チェ・グァンジェ(コ・マルグ役)
ソン・ジル(チョ・チャンギル役)
シヌゥ+B1A4(ペ・ドファン役)

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