名家の娘ソヒ 毒舌感想

takakoです。

「きらきら光る」の主演だったキム・ヒョンジュが出演していたことで、BS日テレで見たのは「名家の娘ソヒ」。韓国でのタイトルは「タン=土地」で、内容的には「土地」の方がしっくりきます。ネタばれありなので、ご注意を。

「名家の娘ソヒ」はタイトル通り、ソヒの一生を描いている作品。ソヒが物心ついた年齢からおばあさんになるまで。そして、このソヒの一生にずーっとついてまわるのが、ギルサン。使用人として、幼いころからソヒのそばにずっと寄り添っているという話。

そして、「名家の娘ソヒ」は、原題の「土地」があらわしている通り、ソヒの異常なまでの土地への執着が、自らを不幸にするという話なのです。

お金持ちの家に生まれ、わがまま邦題に育てられたソヒは、母親が下男(正確には、祖母が祖父が亡くなった後に祖父以外の男との間に産んだ息子)と駆け落ちをしたことから物語は進んでいきます。そう、ソヒ父の後妻を狙った下女と、その企みに便乗してお金を巻き上げようとした親戚に。結局、このことが原因で、ソヒ父は殺されてしまい、祖母まで疫病で死に・・・。その隙に幼いソヒをだまし、親戚がソヒの財産をすべて奪ってしまうのです。

ソヒは親戚への復讐を果たすために、祖母から何かあったときのためにと預かっていた非常用のお金を持って、故郷を離れます。このとき、ギルサンも一緒にソヒについていきます。本当はもう一人の下女もついていくはずだったのですが、つかまってしまい、彼女は妓生としての一生を送ることになるのです。

で、故郷を離れ、復讐を誓うという気の強い少女時代を演じているのが、シン・セギョンちゃん。わがまま邦題、自分が主だという気の強さは、もうぴったり。かなりの迫力があります。そして、ギルサンの少年時代は、キム・ジフン君。二人とも今では主演クラスですが、10年近く前の作品だと、子役を演じています。

その後、中国にわたり、ソヒは持ってきたお金をどんどん増やしていきます。ソヒは祖母譲りの商売の才覚があったらしく、権力者も一目置くような存在に。

そして、ソヒの中国での生活を支えてくれたのが、イ・サンヒョン役のチョン・チャン。親同士が二人を結婚させようとしていた関係だったのですが、幼いソヒが拒否。すでに妻帯者になっていたサンヒョンとソヒとの関係は怪しくなっていくのですが、プライドが高いソヒがサンヒョンを選ぶわけもなく、それどころか、下男のジュンサンと結婚すると言い出し、ひと悶着。

まぁ、この辺りはジュンサンが他の女性に優しくしているのをソヒが気に入らず、ぶち壊すために無理やり結婚したようにも見えますけどね。幼いころからずーっとソヒのそばで、ソヒだけのために働いていたのに、初めて違う女性に優しくしているのを見たんですから。最初は拒んだジュンサンだったのですが、結局、ソヒと結婚することに。

ただ、ソヒが復讐を終え、土地を取り戻した時には、ジュンサンは故郷に帰れない状態。そう、ジュンサンは政治活動を裏で支えていたので、朝鮮に戻ると、捕まる確率が高かったのです。ジュンサンはソヒに中国で一緒にいようといったのですが、ソヒはジュンサンの頼みを断り、故郷に帰ってしまいます。

結局、夫婦別々での暮らしが続き、子供たちにもいろいろ問題が起き・・・。おばあさんになったソヒは、自分の土地へのこだわりはなんだったんだろう、もっと重要なことがあったのでは?と、気付くのです。

ストーリーほとんど書いちゃいましたが、とにかく長いです。ですが、最後の最後でソヒが本当に重要なことを気付くためには、この道のりは必要だったと思うのです。

映像は古いし、日本との歴史認識の違いについていろいろ言う方もいますが、そんなことではなく、人生で一番重要なものは何か?という点を疑似体験するという意味では、「名家の娘ソヒ」はオススメです。正直、タイトルは「土地」のままの方がよかった気がしますけどね。

ちなみに、「棚ぼたのあなた」で韓国では国民の夫という称号をもらったユ・ジュンサンですが、「名家の娘ソヒ」でも素敵な旦那さんです。

■キャスト
キム・ヒョンジュ(ソヒ役)
シン・セギョン(ソヒの少女時代)
ユ・ジュンサン(キム・ギルサン役)
キム・ジフン(キム・ギルサンの少年時代)

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