刑務所のルールブック 毒舌感想

takakoです。

BS11イレブンで放映されていた「刑務所のルールブック」。日本の紹介記事見ると、チョン・ヘインがメインキャストの1人のように見受けますが、うーんって感じです。というより、こういう形での広報はやめた方がよくない?と思うんですけど。ネタばれあるので、ご注意を。

中毒者続出という言葉に偽りはないくらい、なんとも表現しづらい面白さがあるのが「刑務所のルールブック」。「応答せよ」シリーズのスタッフたちが作ったと聞いて納得。とにかく面白かったのは、キャストみんな個性があって濃いんです。殺人罪で長期収容中の元ヤクザ、物知りのカイスト、元ヤクザを父のように慕っていたバルジャン、生真面目すぎるコ博士、周りに完全に壁を作っていたユ大尉、ジェヒョクを何かと手伝うポプチャ、最初はジェヒョクと対立してたけど仲良くなったら誰よりも従順なトルマニといった、ジェヒョクと同じ監房の人たち。そこに、刑務所で働くジェヒョクの友人ジュノ、見た目と違って裏では受刑者に優しいペン刑務官。あと、普段はジュノに対してぞんざいな態度しかとらないが、ジェヒョクのことが関わると、ころっと態度が変わるジェヒョク大ファンのジュノ弟。正直、全体の流れよりも、一つずつのエピソードの方が強烈で、ストーリー展開はどうでもよかったりします(おぃ)。

私が好きだったエピソードは、ヘロリンとユ大尉の言い争い(?)。正確には、ヘロリンがユ大尉に甘えたり、いたずらしたりすると、ユ大尉が大人気なくムキになって怒るというシーン。はたから見ると、ヘロリンはそんなユ大尉を弄んで楽しんでいるようにしか見えない。おまけに、ヘロリンは普段の話し方がちゃんとしゃべろ!と言いたくなるような話し方をするから、ユ大尉が余計に腹をたてるのもわからなくはない。でも、ヘロリンは母親がお金を稼ぐことに夢中で放置されて寂しい思いを、ユ大尉はお金がないことで悔しい思いをしているという、真逆な関係だったりするんですよねぇ~。ただ、薬中のヘロリンが正気になると話し方が別人になるので、イ・ギュヒョンのカメレオン俳優ぶりはすごいです。

他にも、面白かったエピソードは、カイストとトルマニの女性の奪い合い(?)。「房コン」と呼ばれる、女性刑務所の監房との文通を始めるのですが、二人に届いた返事は同じ人物!お互い言いたい邦題ですが、見てる方からしたらどっちもどっちって感じで・・・。ただ、争う内容が小学生レベルなのも、「刑務所のルールブック」の醍醐味だったりします。そして、舌足らずのカイストを演じたパク・ホサンの演技力にも脱帽。他のドラマと全く別人ですから。

そうそう、主演のジェヒョクも、面白ろエピソードは満載だったりします。とにかくジホに対しての思いは一直線。ジホの一言で一喜一憂するのが、誰が見てもひと目でわかるというわかりやすさ。野球以外は、本当に小学生並みの頭脳しか無いのでは?と思わされるのですが、刑務所の上層部をうまく手玉に取って自分たちに有利に運んだりする策士ぶりも発揮しているので、ただのバカではない。というより、最初は反発していた人たちも、みんなジェヒョク好きにさせる能力って、ある意味すごい。媚を売っているわけではないから、ジェヒョクが持つ魅力!ってことでしょう。

やっぱドラマはこうでなきゃ!(エンタメって楽しむもの)というのが好きな方はどうぞ。

■キャスト
パク・ヘス(キム・ジェヒョク役)
チョン・ギョンホ(イ・ジュノ役)
クリスタル+f₍x₎(キム・ジホ役)
チョン・ウンイン(ペン刑務官役)
イム・ファヨン(キム・ジェヒ役)
キム・ギョンナム(ジュノ弟役)
ソン・ドンイル(チョ主任役)
チェ・ムソン(殺人罪の元ヤクザ役)
パク・ホサン(カイスト役)
カン・スンユン+WINNER(バルジャン役)
チョン・ミンソン(コ博士役)
イ・ギュヒョン(ハニャン/ヘロリン役)
チョン・ヘイン(ユ大尉役)
キム・ソンチョル(ポプチャ役)
アン・チャンファン(トルマニ役)

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