伝説の魔女~愛を届けるベーカリー 毒舌感想

伝説の魔女

takakoです。

BSジャパンで放映されていた「伝説の魔女~愛を届けるベーカリー」。ハン・ジヘ主演作で、私と相性が悪い作品はないというのも、今回も証明してくれました。ネタバレあるので、ご注意を。

今までのドラマだと、ハン・ジヘって気の強い役の方が多いのですが、「伝説の魔女~愛を届けるベーカリー」は夫の家族に言われるがままの気の弱い役。何か似合わないなぁ~と思っていたら、途中から強いハン・ジヘに変身するので、やっぱり!と安心。

ハン・ジヘ

ハン・ジヘ演じるムン・スインは、夫ドヒョンが亡くなった後、ドヒョンがスインに財産を残したことを知ったドヒョン父マ・テサンによって、濡れ衣を着せられ、刑務所に送り込まれてしまいます。今までのドラマのパターンだと、濡れ衣を着せられた時点で人が変わるはずが、なぜかスインは復讐を決意するというよりは、自暴自棄状態。おいおい、今までのドラマと違って、こんな気弱な主人公で大丈夫?と思ったのは、言うまでもありません。

ただ、刑務所の同室になった、ボンニョ、プングム、ミオがきっかけで、スインは少しずつ変化していきます。そこに、刑務所に入る前に偶然知り合ったウソクが、パンを教える講師として現れたことで、スインは本格的なパン職人を目指すことに。

その後、出所した4人が、ウソクの義父の家で暮らし始め、一緒にパン屋を運営し始めます。ドヒョン姉、ドヒョン妹がスインたちを妨害するも、スインたちが泣き寝入りをしなかったことで、パン屋は繁盛。おまけに、ウソクがボンニョの死んだと思われた息子だったとか、ボンニョ夫を殺し、ボンニョに殺人の罪を着せたのがマ・テサンだったとか、韓国ドラマお決まりの、悪縁が30年という時を経て吹き出すというパターン。

それどころか、トジン母も、トジン実父の事故死のきっかけをつくったテサンに復讐するために、テサンの内縁にまでなっていたり。結局、テサンがトジン母の考えを知っていた上で、トジンを実の息子として育てていたと知り、トジン母は復讐を断念。30年もの間、復讐することだけを生き甲斐に生きてきたトジン母が、こんなにあっさり復讐辞めたのには驚いたのですが、元々心はきれいな人だったということでしょう。

そして、まったく想定していなかったドヒョンの生存。トジン母が植物状態のまま看病していたところ、2年もの歳月を経て目覚めます。2年前ですべて止まっているドヒョンと、刑務所に入り、ウソクと新しい未来を夢見始めたスインの溝は大きいんですが、ドヒョンが除籍された戸籍を元に戻したことで、スインは戸籍的にはドヒョン妻に戻るのです。スインはウソクのことを愛しているからと、ドヒョンに別れて欲しいと頼むも、ドヒョンはスインに執着。ちょっと意外な展開が繰り広げられるのですが、最後の最後は本来の良い人ドヒョンに戻ります。そう、自分の父マ・テサンが犯したすべての罪をかぶり、自首。さらに、不正の資料をウソクに送り、スインを頼むのです。結局、病状が悪化してドヒョンは亡くなってしまうのですが、マ・テサンも息子の最後の姿に心を入れ替え、すべての罪を認めます。あら、復讐ドラマの最後って、大体は自分ははめられたとか言いながら、最後の最後まで罪を認めないというパターンが多い中、意外とマ・テサンは潔いです。

マクチャンドラマ見過ぎたせいで、ちょっと軽めの復讐ドラマに物足りなさも感じますが、やられたら何倍にもして返すという方法よりも、違うやり方で攻撃するという「伝説の魔女~愛を届けるベーカリー」みたいな方が、見終わった後のしこりは少ないことに気付きました。

最後は正義が勝つ系のお話が好きで、陰謀が重すぎるのが嫌いな人には、オススメです。

■キャスト
ハン・ジヘ(ムン・スイン役)
ハ・ソクジン(ナム・ウソク役)
コ・ドゥシム(シム・ボンニョ役)
チョン・インファ(チャ・エンナン役)
オ・ヒョンギョン(ソン・プングム役)
ハ・ヨンス(ソ・ミオ役)
ピョン・ジョンス(マ・ジュラン役)

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