九家の書 毒舌感想

九家の書

takakoです。

BS TBSで放映されていた「九家の書」。真ん中のストーリー全くいらないんですが・・・と思ったのは、きっと私だけではないはず(笑)。ネタばれあるので、ご注意を。

1000年生きてきた神獣のウォルリョンが、初めて恋をした相手がソファ。父に着せられた濡れ衣のため、両班から妓生になって売られた日に逃げ出したソファを助けたのがきっかけ。人間とは関わってはいけないという掟を破ったウォルリョンは、ソファと結婚し、人間として生きるために、人知れず修行をしていたのです。

イ・ヨニ

修行の100日目だった矢先、ソファを連れ戻しに、兵士たちがウォルリョンとソファが住む洞窟にやってくるのです。ソファが連れ去られそうになったことで、ウォルリョンが神獣に変身。その姿を見たソファが、ウォルリョンを化け物と呼んで追い払ってしまい・・・。

実は、私が真ん中のストーリーが全くいらないと言い切っているのは、ウォルリョンとソファが洞窟で暮らしているシーンが、とにかく美しかったから。正確には、ソファを喜ばそうとウォルリョンが奮闘する姿がかわいいのと、ソファが喜ぶ姿を見て本当に嬉しそうにするウォルリョンの笑顔がとにかく良くて、心洗われるなぁ~なんて思っていたのです。

まぁ、ソファに化け物扱いされ、20年後に悪鬼になってウォルリョンが再登場するのですが、実はソファも生きていて、ソファが流した涙に、ウォルリョンも悪鬼から元の心優しいウォルリョンに戻るのもいい。残念なのは、20年後のソファを、イ・ヨニではなく、ユン・セアが演じた点。

ユン・セア

ユン・セア自体はきれいだと思うのですが、イ・ヨニとは雰囲気が違いすぎて、あの純白なイメージを壊され、落胆したのは私だけではないはず。おまけに、イ・ヨニは身長が170センチ超えているので、ユン・セアだと身長部分でも違うだろう!と突っ込みたくなりました。

大体、子役から成人役に切り替わった以外は、みんな同一人物が20年後を演じているので、イ・ヨニだけユン・セアが演じたのは違和感ありあり。せっかく悲恋でサンドイッチして、ストーリーはぐーっともっているのに、残念でたまりません。

そういう意味では、チェ・ジニョクがウォルリョンというのはぴったり。目がちょっと哀しそうな感じなので、素っ頓狂な「パンダさんとハリネズミ」のウォニル役とか、「九家の書」のウォルリョンは、適役。逆に、「相続者たち」のウォンは、冷たさが感じられなくて、残念な部類でした。

チェ・ジニョク

で、結局、最初に書いたとおり、間の話は本当にどうでもいいです。だって、チョ・グァンウンがなぜあそこまで権力を握ろうとしたのか、わからなかったんで。ソファを手に入れるために、ソファの家族を没落させたという気持ちはわからなくもないんですが、その後の行動の意味は見いだせず。十分、権力を握っていたのにもっともっとという人たちの気持ち自体、そもそもわからないのですが、「九家の書」ではその部分が全く描かれておらず、悪をみんなでやっつけよう!というだけになっていて、何だか消化不良。

そう考えると、ウォルリョンとソファの悲恋に比重をうまくおけば、見ている人の心をもっとつかめたのでは?なんて、勝手に思ったりしちゃいました。残念な作品でした。

■キャスト
イ・スンギ(チェ・ガンチ役)
スジ miss A(タム・ヨウル役)
イ・ソンジェ(チョ・グァンウン役)
チェ・ジニョク(ク・ウォルリョン役)
イ・ヨニ(ユン・ソファ役)
ソンジュン(コン(ゴン)役)
ユ・ヨンソク(パク・テソ役)
イ・ユビ(パク・チョンジョ役)
ユン・セア(チャ・ホンミョン役)

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