マザー~無償の愛~ 毒舌感想

takakoです。

BS日テレで放映されていた「マザー~無償の愛~」。日本のドラマのリメイクとのことですが、珍しくよくできているなぁ~と。ネタばれあるので、ご注意を。

日本版とはディテールはかなり異なっていましたが、虐待を受けている子供と逃亡した女性という大筋は同じ。正直、このテーマって難しい、というか、誰がスジンを罰することができるんだろう?と思うのです。だって、ヘナは誘拐されたわけではなく、自らの意志でスジンについていってますから。でも、親に内緒で連れ去った=誘拐扱いになるんですよねぇ~。というより、ゴミ袋に入れてゴミとして出した時点で、ジャヨンに親権を主張する権利あるの?とは思いますが。それより、ジャヨンがヘナを虐待する恋人ソラクに執着するのが理解できませんが、現実でニュースになる虐待死とパターンは似ているので、ドラマの中だけの話ではない。

とはいっても、いくら虐待されかわいそうでも、私ならスジンのようにヘナを連れ出さないでしょう。ゴミ袋から救出し、警察に連れて行って終わりみたいな。でも、スジンはヘナに自分を投影し、研究で行く予定だったアイスランドに密航しようと思うのです。ただ、一つだけ疑問なのは、スジンがなぜヘナにあそこまで肩入れしたのか?という点。確かに、スジンは実母に捨てられ、女優のヨンシンに引き取られても心を頑なに開かなかったのに、他人のヘナが自分に心を開くと思ったんですかねぇ~。そう、スジンがヨンシンに対してとっていた行動をヘナがしないとは限らないんで。

ただ、この逃亡劇が、スジンとヨンシンの溝を埋め、スジンが生母ホンヒと再会するきっかけになり、ドラマとして成立。それどころか、スジンの妹たちふたりも、ヨンシンとは血縁がないことが明るみになる辺り、複雑過ぎ!という人間模様。まぁ、そういう伏線が韓国ドラマの醍醐味ではありますが!

暗くてつらい内容ですが、逮捕で終わりではなく、明るい明日が見えるところで終わっているラストはほっとします。

■キャスト
イ・ボヨン(カン・スジン役)
ホ・ユル(キム・ヘナ/ユンボク役)
イ・ヘヨン(チャ・ヨンシン役)
ナム・ギエ(ナム・ホンヒ役)
コ・ソンヒ(ジャヨン役)
ソン・ソック(ソラク役)
イ・ジェユン(チョン・ジノン役)

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