ドクターズ~恋する気持ち 毒舌感想

takakoです。

テレビ東京で放映されていた「ドクターズ~恋する気持ち」。韓国で視聴率が高かっただけあって悪くはなかったのですが、どハマリまではいかず。ネタばれあるので、ご注意を。

最後まで見て、「ドクターズ~恋する気持ち」って医療ドラマじゃなくて恋愛ドラマ?という疑問がわき検索したら、キム・レウォンがインタビューでラブコメと答えている。正直、ラブコメだとは思わず見続けていたので、ある意味、拍子抜け。そして、日本語のサブタイトルが、珍しくあってたんだぁ~と。

ラブストーリーの部分はいったん置いておいて、ドラマの肝心の部分。問題児だったパク・シネ演じるヘジョンが祖母に引き取られ、転校。担任は祖母宅に下宿しているキム・レウォン演じるジホン。最初はジホンにも反発していたヘジョンですが、妊婦の命の危機を救った元医師のジホンの姿を見て、別人になることを決心します。クラスで一番成績が良いイ・ソンギョン演じるソウに、ヘジョンは勉強を教えて欲しいと頼み込みます。最初は断ったソウも、けんかが強いヘジョンに助けられたことで、結局勉強を教えることに。その後、ヘジョン、ソウ、スニは仲良し3人組になるのですが、ヘジョンが数学で学年1位をとったことで、その関係はぎくしゃく。さらに、ソウが片思いしていたジホンとヘジョンが親しいことにもソウは嫉妬を覚え、二人の親密な写真を学校の掲示板に公開。そのことでヘジョンとソウは揉めるのですが、二人がいた倉庫から出火したことで、ヘジョンは濡れ衣を着せられ留置所に。スニが火災は自分のせいだと自主し、ヘジョンは無事に釈放されます。

ヘジョンが留置所にいる間にヘジョン祖母が手術を受けたのですが、医療事故で死亡。執刀医であるソウ父の態度に、ヘジョンは必ず原因を突き止めると宣戦布告。月日が流れ、ヘジョンは脳外科医となり、祖母の死の真相を突き止めるために、ソウ父の病院に赴任します。同じタイミングでアメリカから帰国したジホンも、ソウ父の病院に。ジホンはヘジョンを見るや否や、結婚しているのか、彼氏はいるのかと確認。その後は猛アタック。最初は距離を置いていたヘジョンも、ジホンを受け入れていき・・・。

文字で書くと韓国ドラマお決まりっぽい要素はたくさんあることに気付きます。そもそもヘジョンが医者になったのは、復讐のためですから。そして、ヒロインヘジョンを巡る三角関係の相手として、ユン・ギュンサン演じるユンドがいたり。まぁ、争うほどの役割ではなかったのが、ユンドのかわいそうなところですが・・・。

で、「ドクターズ~恋する気持ち」は医療ドラマなので、病院に運び込まれてくる病気の患者を治療していくという軸があって、その間、間に、駆け引き、束の間のデート、復讐のための準備などが盛り込まれています。そして、ヘジョンとジホンのラブストーリーより、ソウとヘジョンの関係が、私には一番大きく映ります。ドラマの中では、ソウがヘジョンを嫌っているように描かれていますが、他のドラマとは違って、ソウはそこまで卑怯ではない。意地悪はしても、何だかんだ言って根はまっすぐという設定なので、憎めないキャラ。それどころか、自分の父親の強欲さを恥じ、父親がヘジョン祖母の手術で医療ミスを犯したという事実を知ると、ソウはヘジョンに土下座します。

結局、ソウとヘジョンは昔のような友人関係に戻り、ソウ父もヘジョンに謝り、ジホンとヘジョンは結婚手前(?)までいき、ちゃんちゃん。見事なくらい、全員ハッピーエンド。他の復讐劇とは違って、ドラマの中盤で、ジホンはヘジョンに復讐を辞めるように何度も諭しますから。ただ、復讐という目的があったからこそ、問題児だったソウが優秀な脳外科医として別人になれたというのもあるので、「ドクターズ~恋する気持ち」を見る限り、復讐はそれほど悪い物ではないかも知れないと思わされてしまいます。

それにしても、モデル出身ですが、「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」とは全く別人にしか見えないイ・ソンギョンの演技力に脱帽。おまけに、スタイルの良さ、顔の小ささ、かわいさが際だっていて、パク・シネちゃんがかすんでしまったのが残念で仕方がありません。

■キャスト
キム・レウォン(ジホン役)
パク・シネ(へジョン役)
ユン・ギュンサン(チョン・ユンド役)
イ・ソンギョン(チン・ソウ役)
ペク・ソンヒョン(ピ・ヨングク役)

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