カネの花 ~愛を閉ざした男~ 毒舌感想

takakoです。

BS11イレブンで放映されていた「カネの花 ~愛を閉ざした男~」。パク・セヨンより、イ・ミスクがヒロイン(?)のようにも見受けたドラマ。ネタばれあるので、ご注意を。

幼い頃、行く宛がなかったピルジュは、チョンアグループの御曹司ブチョンに助けてくれと土下座をし、ブジョン家で過ごすします。弁護士になったピルジュは、チョンアの犬と陰口を叩かれながらも、ブジョン母マルランを手伝い、ブジョンがチョンアの後継者になれるように汚れ仕事を一手に引き受けます。そんな中、ピルジュはブチョンと次期大統領候補の娘モヒョンとの政略結婚を企みます。ただ、モヒョンが恋愛結婚を夢見ていることを知り、偶然を装った出会いを演じ・・・。

チャン・ヒョクはうるさいか、寡黙か、どちらかに偏っている役が多い気がしますが、「カネの花 ~愛を閉ざした男~」では寡黙な男ピルジュ役。で、なんでこんな汚い裏仕事ばかりしているんだろう?と思ったら、復讐のため。そう、チャン・ヒョクはブチョン父の婚外子!そのために、何十年にも渡ってチョンアの犬として働き、最後にひっくり返そうとしていたのです。ですが、大体、男性が復讐劇の主人公の場合、愛する女性の登場で軌道修正するんですよねぇ~。「カネの花 ~愛を閉ざした男~」も例外ではなく、モヒョンの存在によって、ピルジュは怯みます。もちろん、モヒョンは操作された結婚だとは知らず、本気でブジョンを愛していたので、最後の最後の方になるまで、ピルジュとどうこうという関係にはなりませんが。どちらかというと、寡黙なピルジュがそっと心に秘め、遠くから眺めているというような感じ。それでも、モヒョンの存在が大きかったのか、ピルジュにブレーキを踏ませます。

ただ、「カネの花 ~愛を閉ざした男~」では、ピルジュとモヒョンの関係より、ピルジュとマルランの関係の方が、ドラマの中では比重が高い。そして、ピルジュがドラマの中で婚外子とわかるまで、マルランが一方的に年下くんに熱をあげているようにも見えたし、二人には男女の関係があるようにもないようにも見えたし、ピルジュがマルランを誘惑しているようにも見えることもあり、混乱させてくれます。だって、ドラマの設定だと、年齢差は親子。結局、どれが正解かは最後までわからなからず。唯一、マルランがピルジュに夫の姿を見ていたという部分くらいですかねぇ~。

ちなみに、「カネの花 ~愛を閉ざした男~」は復讐劇の割には、恐ろしいくらい淡々と進みます。お互いの腹のさぐりあいをしながら、後継者争いをする部分は、狐と狸の化かし合いという感じなんで。でも、淡々と進む方が、じわっ、じわっとくるのは確か。裏返すと、ハラハラ・ドキドキ感、キュンキュンみたいな、喜怒哀楽の起伏は期待できません。その代わり、あれは何だったんだろうという余韻を楽しみたい方には、「カネの花 ~愛を閉ざした男~」はぴったりです。

■キャスト
チャン・ヒョク(カン・ピルジュ役)
パク・セヨン(ナ・モヒョン役)
チャン・スンジョ(チャン・ブチョン役)
イ・ミスク(チョン・マルラン役)

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