オフィスの女王 毒舌感想

オフィスの女王

takakoです。

BS11で放映されていた「オフィスの女王」。「ハケンの品格」のリメイク版ということですが、大枠だけが忠実、細部は韓国という国柄を反映させた内容になっていました。ネタバレあるので、ご注意を。

そもそも「ハケンの品格」っていつ見たっけと思って調べたら、2007年。8年も前なんだぁ~と、感慨深くなります。そもそも、「ハケンの品格」って脚本家の中園ミホさんが、派遣社員の人たちから聞いた話を元に、スーパー派遣がいたら境遇が変わるだろうと思ったのがきっかけとか。まぁ、中園さんがあさいちで話していた内容は私の記憶を頼りに書いてますが、契約更新におびえている派遣という実態を知ったことが脚本のベースのようです。

で、ドラマの方は、キム・ヘスの七変化に笑わせてもらえます。お掃除のおばさんになったり、スーパーで売り子になったり、クレーン車を操ったり。挙げ句には、営業先(?)で助産師にまで変身して赤ちゃんをとりあげたりと、いやはや、一体いくつの資格持っているの?という感じです。

キム・ヘス1

そして、ドラマを見ながら思ったのは、仕事を選ばない点。正社員にしろ、派遣にしろ、それは私の仕事ではありませんと突っぱねるようなお掃除やコーヒー出しなどを積極的にやってますから。もちろん、契約書に記載がある内容のみということですが、他の人がやりたがる高度な仕事より、雑用もいとわない姿勢のミス・キムの方が、私は一緒に働きたいなぁ~なんて思ったり。

キム・ヘス2

ただ、日本とは違い、そもそも正社員が少ない上に、IMF危機があったことで、その辺りの経済的事情をドラマの裏テーマに入れつつ脚本が練られています。日本人が見てもピンとこない部分はありますが、ミス・キムがなぜ正社員ではなく3ヶ月の契約として働く働くという選択をしたのかが、ドラマの根幹をがっちりつかんでいます。

残念なのは、ミス・キムとチャン・ギュジクとの間が、実ったのか実ってないのかがわからない点。最終回で、ギュジクを助けるためにミス・キムが戻ってきたようにも見受けるのですが、何しろ詳細は描かれずにドラマは終了。気のせいか、韓国ドラマは日本のドラマよりも、えっ、それで終わり?というパターンが多いような・・・。とはいっても、「オフィスの女王」はテンポもよく、キム・ヘスの堅苦しいまでの冷たさが心地よく、見ていて爽快でした。

■キャスト
キム・ヘス(ミス・キム役)
オ・ジホ(チャン・ギュジク役)
チョン・ユミ(チョン・ジュリ役)
イ・ヒジュン(ム・ジョンハン役)
チョグォン 2AM(ケ・ギョンウ役)

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