いとしのクム・サウォル 毒舌感想

takakoです。

BSイレブンで放映されていた「いとしのクム・サウォル」。友人が面白いから!と行ってたのは納得。ネタばれあるので、ご注意を。

チョン・インファ演じるシン・ドゥゲは、ポグム建設の社長令嬢で、父の一番弟子であるパク・サンウォン演じるオ・ミノとの結婚も決まり、幸せ絶頂。ただ、ミノとの結婚式の日、ミノのライバルでドゥゲをずっと好きだったソン・チャンミン演じるカン・マヌの策略で、ミノは濡れ衣を着せられ逮捕。そのことで会社の業績は悪化し、ショックでドゥゲ父は身体が不自由になり、ドゥゲ母は認知症になってしまい・・・。まさか自分たちを陥れたのがマヌだとは知らなかったドゥゲは、会社のため、両親のため、カン・マヌと結婚します。その後、すべてがマヌの策略だと知ったドゥゲは、ミノと一夜を共にするのです。そのことで子供を身ごもるのですが、マヌ一家への復讐のため、マヌとは離婚せず、一人でひっそり子供を産みます。産まれた子供をヘサンと名付け、孤児院に預けます。ただ、ドゥゲの行動を怪しんだマノ母に気付かれ、マノ母がこっそり子供を入れ替えてしまいます。そのため、自分の本当の子供ではないと知らないまま、ドゥゲはヘサンを支援し続けます。

その後、ミノはドゥゲの友人ト・ジウォン演じるジヘと結婚。偶然、ドゥゲが自分の子供を産んだと知り、ジヘとの間に子供がいなかったこともあり、パク・セヨン演じるヘサンを養女として迎え入れます。ただ、ヘサンは養女になる前に、孤児院の園長が自分の実の父親であるという事実を知ってしまいます。ヘサンはその事実を隠し、ミノ家の養女になるのですが、情緒不安定な状況が続いたことで、ジヘが孤児院で一緒に育ってペク・ジニ演じるサウォルも養女にしようと言い出します。何をやらせてもヘサンより優秀で、心優しいサウォルを、ジヘは溺愛し、娘だと自慢してあちこちに連れ回します。

一方、実の子であると思いこんでいたヘサンの方がサウォルよりも劣っていたことに心痛めていたミノは、表面的には同じように接していたのですが、二人を差別していたのです。そのため、表向けは同じ養女扱いだったのに、ヘサンは留学、サウォルは国内の大学にすら進学していない状態だったのです。

ですが、優秀な遺伝子というのは、どんな境遇でも花開くというのか、学がないサウォルの方が建築での才能を発揮します。それどころか、ヘサンはポゴム建設の御曹司であるユン・ヒョンミン演じるチャンビンに猛アタックするも無下にされる始末。そう、チャンビンが選んだのは、サウォルだったのです。幸い、ヘサンは貧乏人だと思っていた自分にアタックするト・サンウ演じるセフンが、チャンビンよりお金持ちだと知り、鞍替えますが!それもまさかの結婚まで。えぇーって驚きましたが、この結婚生活が地獄の始まり。自分で仕掛けた悪事によって、ヘサンはどんどん泥沼にはまっていきます。

「私はチャン・ボリ!」の脚本家と演出家がタッグを組んだと言うことで、大枠の骨格は同じ。

◆心優しい主人公
◆自分が生き残るためには、手段を選ばない悪女
◆幼い頃、悪女は主人公が教授すべきものをすべて奪う
◆大きな三角関係はなし

唯一、「私はチャン・ボリ!」とは違って、「いとしのクム・サウォル」ですべてのキーを握っていたのは、アン・ネサン演じるチュ・ギファンという点。ヘサンを刑務所に追いやったのも、ギファンの息子チュ・セフン、娘チュ・オウォルですから。ヘサンはセフンに付きまとわれた時に素直に受け入れ、悪事を働かなければ、幸せになれただろうに・・・って感じで、まさに因果応報の典型的な結末に陥ります。

「私はチャン・ボリ!」もそうですが、悪女の悪知恵がすごい、すごい。その賢さを別のところに使ったら・・・と思うくらい、いろんなことを思いつきます。ドラマじゃなければ、きっと誰にも気付かれずに、のうのうと暮らしてそうな気がしますけどねぇ~。

とはいっても、パク・セヨンの悪女は弱かったかなぁ~というのが正直な印象。「奇皇后」でのペク・ジニを見ているので、悪女はペク・ジニが演じても良かったのでは?という気もしました。この手のドラマは、悪女がいかに憎たらしく感じるかが、重要なんで。イ・ユリと比べちゃかわいそうですが、ちょい残念な気がしました。

それにしても、「いとしのクム・サウォル」では、サウォルとチャンビンはハッピーエンディングにならなかったのに、現実では公開恋愛中。BSデジタルで見ているので、韓国放映から1.5年~2年くらい経過しているからか、ドラマの主人公たちが恋愛中だったり、結婚だったりが、よく起きます。そして、ドラマの中でハッピーエンディングにならなかった組み合わせの方が、現実ではハッピーエンディングになるパターンが多いのも面白いです。

「私はチャン・ボリ!」はまった人には、「いとしのクム・サウォル」オススメです。

■キャスト
ペク・ジニ(クム・サウォル役)
ユン・ヒョンミン(カン・チャンビン役)
パク・セヨン(オ・ヘサン役)
ト・サンウ(チュ・セフン役)
チョン・インファ(シン・ドゥゲ役)
ソン・チャンミン(カン・マヌ役)

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